ボウモア 28年 ピアレスシリーズ

アイラモルトの中で一番年代により個性が異なり、広い範囲のファンを持っている特質した蒸溜所がボウモアです。80年代前半はパフューミーボウモアのど真ん中とされていて、日本でもかなり人気の高いモルトウイスキーと言える。

ピアレスシリーズの82年のボウモアは、やさしさが溢れている印象。大雪で熟成庫が壊れ、長期間ボトリングできずに静かに眠っていたのもうなずける。欲をいえばボリュームがもう少し欲しいところだが、こんなボウモアもあるんだと再発見できた喜びがある。
割とゴールドがかった色身でラベンダーやラムネなんかがうかがえる。ピート感が非常に薄く、スペイサイドあたりと間違えてしまいそう。時間の経過とともに石鹸やバスクリン、レモングラス、ローズマリーといったところだろうか。奧から甘さがバンバンでてきて心地よいが余韻が思うほど長くない。まさに雪のような儚さを持っている。

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