ラフロイグ…ボウモアが「アイラの女王」なら、ラフロイグは「アイラの王者」といわれる蒸溜所。強烈なピートで、一度ファンになったら飲み続ける方がたくさんいるであろうシングルモルトウイスキー。
この27年は、1988年と1989年のヴァッティングらしい。欧州向けにこの秋リリースされました。
41.7%という度数の低さやクォーターカスクのヴァッティングなど、不安要素があったが、むしろ前記が生きている。開封の瞬間から、ラフロイグらしいピートや潮の香り、ほのかにパインやライチなどのエキゾチックフルーツの香りも長熟のそれらしさを醸し出す。飲み口は穏やかで甘やか…そののち、心地よいヨード感と焦がし目のハニートースト、完熟の柑橘といった具合で、暴れるとかかたいなどの要素が全くないが、余韻での力強さはさすがです。