ラフロイグ 27年 1988-1989


ラフロイグ…ボウモアが「アイラの女王」なら、ラフロイグは「アイラの王者」といわれる蒸溜所。強烈なピートで、一度ファンになったら飲み続ける方がたくさんいるであろうシングルモルトウイスキー。

 

この27年は、1988年と1989年のヴァッティングらしい。欧州向けにこの秋リリースされました。

41.7%という度数の低さやクォーターカスクのヴァッティングなど、不安要素があったが、むしろ前記が生きている。開封の瞬間から、ラフロイグらしいピートや潮の香り、ほのかにパインやライチなどのエキゾチックフルーツの香りも長熟のそれらしさを醸し出す。飲み口は穏やかで甘やか…そののち、心地よいヨード感と焦がし目のハニートースト、完熟の柑橘といった具合で、暴れるとかかたいなどの要素が全くないが、余韻での力強さはさすがです。

ダイナソー 2008 8年


ダイナソー…スリーリバースが手掛けるアイラ島の蒸溜所のヤングエイジをセレクトしたシリーズで今回で第11弾となる。蒸溜所名はふせた形でのリリースだが、2008年~2016年のバーボンホグスヘッドとなっている。

 

今回は「プロサウロロフス」という草食恐竜の仲間のラベル。相変わらず斬新で目を奪われるラベルデザインです。

 

海藻めいたパワフルな香りの奥に、軽い柑橘やら焦げた感じやらバーブのようなフレーバーもあり、ちょっと忙しい?感じ。味わいは、甘さのなかにスモーク感やモルティーさがあり心地よい。ヤングエイジだけにピートやヨードが強烈かと思いきやかなりソフトなアタックでありがたいような残念なような…。香りとはウラハラに、若さいっぱいのわちゃわちゃがなく、かなりまとまった味わいでストレートやちょっとの加水で存分に楽しめる仕上がりです。

 

余市 モスカテルウッドフィニッシュ


余市…鳥井氏と共にジャパニーズウイスキーをつくり上げた伝説的人物「竹鶴政考」の第一号蒸溜所。ライトでスムースな宮城狭に比べ、ヘビーでスモーキー、濃厚なテクスチャーが特徴のシングルモルトウイスキー。

 

モスカテルウッドフィニッシュは、ポルトガルで栽培された葡萄(モスカテル種)の酒精強化ワインの樽で追熟された限定品。

 

潮の香りとともに、軽いスモーク、レモンの蜂蜜漬けなどが顔を出す。味わいはオレンジやリンゴのフルーツを感じるあまやかさ。これがモスカテルの効果なのだろうか。同時リリースの宮城狭と飲み比べると、それぞれの個性がはっきりと出ているが、追熟の共通項まで味わえてとってもおもしろい。

宮城狭 モスカテルウッドフィニッシュ


宮城狭…ニッカが建設した二つ目の蒸溜所。水質にこだわる竹鶴政考が、適所を求め三年かけて巡り合った地でつくられるシングルモルトウイスキー。

 

モスカテルウッドフィニッシュは、ポルトガルで栽培された葡萄(モスカテル種)の酒精強化ワインの樽で追熟された限定品。

 

少しくすんだような黄色っぽい褐色。紅茶っぽいニュアンスのなかに、微かにオレンジやリンゴのようなフルーツ感。柔らかく甘さのある味わいで46%のアルコールも感じさせないところあたりが宮城狭らしさを感じさせる。

富士御殿場蒸溜所 シングルモルトウイスキー 12年 赤ワインカスクフィニッシュ


富士御殿場蒸溜所…モルトとグレーンを同時に生産できる世界でも珍しい複合蒸溜所。キリンウイスキーマスターブレンダーが、ウイスキーアワードIOW2017で世界一に選出された。その記念に4樽つくられるうちの2樽目となるシングルモルトウイスキー。

 

10年熟成ピーテッドモルト原酒を赤ワイン樽で2年間追加熟成させた12年もの。

 

赤の強めの褐色で短熟と思えない深い色合い。香りは穏やかで赤ワインカスク由来のリッチ感に包まれている。舌触りは軽いタッチだが、後味がとても濃厚。赤ワインのタンニンすら感じるよう。メープルシロップや蜂蜜のおくに軽いスモークとラフランスのようなニュアンスも感じられる素晴らしい作品です。日本のウイスキーのクオリティーには毎回のように驚かされます。

エヴァンウィリアムズ 23年


エヴァンウィリアムズ…トウモロコシから最初に蒸溜酒を造ったとされる人物の名を持つバーボンウイスキー。20年オーバーの熟成をしたバーボンは希少で究極と称される逸品。

 

甘やかでトロミのある液体で香りは焦げた木の枝や香ばしいピーナッツでややオレンジマーマレード、深みのあるバーボン感が強烈に支配する。味わいもやはりかなり香ばしくリッチ感満載、焦がしたバターやコーンオイルを思わせる。後味も香ばしさに加えロウのような渋い味わいをメープルシロップで包み込むようで素晴らしい。