トミントール…ハイランドで最も標高の高い村で、リベット谷にある蒸溜所。1964年にオープンした近代的設備でグラスゴーのウイスキーブローカーたちによってつくられたシングルモルトウイスキー。
エデションスピリッツの第二弾にて、開業して3年目の蒸留という代物がリリースされた。さすが、モルト界のサラブレット!やはりクォリティーの高い貴重な樽を沢山所有してるに違いない。
抜栓の瞬間から豊かなフルーツ香があがり、次第に木の香りが強烈になって行く。黄色に近いフレッシュな色合いとはうらはらに超熟樽の香りとピートとは違った煙さを感じる。穏やかなアルコール感とものすごく長い余韻が最高傑作のポテンシャルをグングン引き出し、時間と共に完熟フルーツや炭状の木材、オレンジチョコレートといった感じだろうか。
この美味しさに多少酔っていても目が覚めるようだ。控えめだが、ある意味個性的なこの一杯は、新たなモルトの世界に引き込まれるような満足感が味わえる。